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冷蔵庫の奥で食材をムダにしないための整理法
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- Niva Home 編集部
冷蔵庫の奥からしなびた野菜や期限切れの調味料が出てくるなら、問題は意志の弱さではなく見え方にあります。手前に新しい買い物を重ねるほど、古い食材は視界から消えます。食材を最後まで使うための整理は、容器をそろえることよりも、先に使う物を前へ出し、在庫を見渡せる量に保つことから始めます。
最初の手順は、冷蔵庫を一度空にすることではありません。次の買い物の前に、棚を一段ずつ確認します。期限が近い物、開封済みの物、半端に残った野菜を「先に食べる」グループとして一つの浅いトレーに集めます。トレーには「先に使う」と書いたマスキングテープを貼り、目の高さか最も取り出しやすい棚の手前に置きます。家族がいる場合も、この一か所を最初に見る約束にすると、情報を共有しやすくなります。
次に、棚ごとに役割を決めます。目の高さの棚は作り置き、ヨーグルト、開封済みの食品など数日以内に使う物にします。下段は牛乳や豆腐など重い物、野菜室は野菜を種類別ではなく使う予定別にまとめます。肉や魚は汁漏れしにくい一番下の棚か専用トレーへ入れます。扉の棚は温度変化が大きいため、卵や牛乳を置くより、調味料、飲み物、バターなど比較的変化に強い物を置くと安心です。冷蔵庫の仕様によって推奨位置が異なることもあるため、卵などは取扱説明書も確認してください。
買い物から帰ったら、新しい物をただ手前に置かず、同じ品目の古い物を前に出す「前出し」をします。たとえばヨーグルトを四個買ったときは、残っている二個をトレーの前へ、新しい四個を後ろへ置きます。小松菜を買ったら、すでにある半束を先に使うトレーへ移し、翌日のみそ汁や炒め物に使う予定を決めます。この数十秒を冷蔵庫に入れる前の習慣にするだけで、奥の食材はかなり減ります。
一人暮らしの例では、週末に鶏肉、豆腐、きのこ、葉物野菜、ヨーグルトを買うとします。日曜の夜に鶏肉半分ときのこで炒め物を作り、残りの葉物と豆腐は「先に使う」トレーへ入れます。月曜の朝、トレーの豆腐をみそ汁に使い、火曜の夜には葉物を卵と炒めます。木曜に冷蔵庫を見てトレーが空なら、金曜の買い物前に残り物を確認します。献立を一週間分厳密に決めなくても、二、三日以内に使う物だけ見える場所に集めれば十分です。
典型的な失敗は、透明な保存容器を増やせば解決すると考えることです。容器が同じでも、棚が満員なら奥は見えません。容量の八割程度までに抑えると、物を動かして確認する余地ができます。二つ目は、野菜を買った袋のまま奥へ押し込むことです。袋を開け、傷みやすい物だけでも手前のかごへ移してください。三つ目は、期限日を「食べられない日」と「必ず食べる日」の両方として扱うことです。早めに使う判断をしないと、期限当日に選択肢がなくなります。迷ったら、使う予定を一食だけ決めるのが効果的です。
冷凍庫も冷蔵庫の延長として扱うと、さらに無駄を防げます。今日明日では使えない肉やパン、刻んだ野菜は、傷む前に一食分へ分けて日付を書き、平らにして冷凍します。ただし「いつか使う物」の避難所にしないよう、冷凍した物も先に使う順で手前へ置きます。週の半ばに一度、冷凍の一品を夕食へ組み込む日を作ると、在庫が循環します。容器のふたに料理名だけでなく冷凍した月日を書けば、見た目が似た作り置きを取り違える失敗も防げます。
週に一度、次の買い物の前に五分だけ点検する時間を作りましょう。先に使うトレー、野菜室、扉の開封済み調味料の順に見れば足ります。食材を責めず、目に入る順番を変えることが冷蔵庫整理の核心です。手前に先に食べる物を置く仕組みができれば、奥で忘れる食材は着実に減っていきます。
外食の予定が増えた週は、買い物の量を減らす代わりに、冷蔵庫の「先に使う」トレーだけ確認します。食べ切れないと分かった食品は、傷む前に冷凍する、家族に使ってよいと伝える、翌日の弁当に回すなど、早めに出口を作りましょう。冷蔵庫の扉に買う物だけを書く小さなメモを置くのも便利です。在庫を見ずに特売品を重ね買いする失敗を防ぎ、必要な量だけ買う判断につながります。
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