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詰め替えが苦手でも続くキッチン棚の整え方
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- Niva Home 編集部
詰め替え容器をそろえたのに、補充が面倒で袋のままの食品が増える。ラベルを貼っても、家族が元の場所へ戻してくれない。そんな場合は、片づけの意欲が足りないのではなく、棚の仕組みが日常の動きに合っていないのかもしれません。キッチン棚は見栄えよりも、「開ける、取る、使う、戻す」が少ない手数でできることを優先すると続きます。買った袋や箱をそのまま使う収納でも、十分に整った状態はつくれます。
最初に棚を空にせず、困る一区画だけを見る
一度に食器棚や食品庫を全部出すと、途中で疲れて調理ができなくなりがちです。まずは毎日開ける一段、または引き出し一つだけを対象にします。朝食で使う棚なら、コップ、茶葉、パン、子どもの軽食など、実際に手に取る物を一週間ほど思い出してみましょう。
棚の中身を出す前に、次の三つを紙に書くと判断が速くなります。
- 毎日またはほぼ毎日使う物
- 週に一度程度使う物
- 買い置き、季節物、来客用など今は使わない物
ここで大切なのは、同じ種類でまとめることより使用頻度です。例えば砂糖と塩は同じ調味料でも毎日使うなら取り出しやすい段へ、年に数回しか使わない製菓材料は上段や奥へ移します。袋の大きさや外装がそろっていなくても、使う順番がそろっていれば棚は乱れにくくなります。
容器に移さない前提で「住所」を決める
詰め替えない収納では、袋や箱が自立しないこと、残量が見えにくいことが悩みになります。そこで一つずつに立派な容器を用意する代わりに、棚の中を大まかな区画に分けます。空き箱や手持ちのかご、浅いトレーなど、拭けて持ち上げられる物を一区画の境界として使えば十分です。
区画の名前は細かくしすぎません。「朝食」「乾物」「おやつ」「予備」のように、家の人が迷わず言える言葉にします。個包装のおやつと大袋のおやつを別々に管理するより、「子どもが自分で選んでよい分」だけを一か所に集めた方が、戻す動作は簡単です。開封済みの袋は口をしっかり閉じ、立たない物はトレーに寝かせます。倒れても同じ区画内で収まるため、棚全体を崩さずに済みます。
使う場所の近くに一軍を置く
取り出しやすい高さは、目線から腰の間です。この範囲には毎日使う一軍だけを置きます。重い鍋や飲料、米のような重量物は、持ち上げなくてよい下段に置くのが安全です。軽い予備や来客用の食器は上段へ移します。
たとえば二人暮らしで、朝はコーヒー、夕方は自炊をする家庭を考えます。食器棚の中央段に普段のマグカップと小皿、隣にコーヒーや朝食用の食品を置きます。下段には鍋と保存容器、上段には予備の紙袋や季節の器を置きます。食品庫の手前には開封中の乾物をまとめ、未開封の予備は奥に一列だけ並べます。買い物の後は「同じ物が残っているか」を手前で確認でき、先に買った物から使いやすくなります。
この例で重要なのは、コーヒーを詰め替えることではありません。湯を沸かし、カップを出し、飲み終えたカップを戻す流れの途中に必要な物があることです。棚を開ける回数と、物を一時置きする回数が減れば、作業台に物が積み上がりにくくなります。
戻せない原因を先に取り除く
片づけが続かない棚には、たいてい戻せない理由があります。棚が詰まりすぎて片手で戻せない、区画が小さすぎて袋が入らない、家族が置き場を知らない、といった原因です。整えた直後に一度、各区画へ実際の物を戻してみてください。押し込まないと入らないなら、量を減らすか区画を広げる合図です。
よくある失敗は、見た目をそろえるために空間をぎゅうぎゅうに埋めることです。棚は二割ほど余白を残すと、買い足した日や急いでいる日にも戻せます。また、予備を複数の場所に分けると在庫が分からなくなります。予備の住所は一か所にし、そこに入らない量は買い足す時期を見直します。分類ラベルをたくさん貼りすぎるのも、家族には覚えにくい方法です。必要なら棚板の端に短い名前を一つだけ付け、まずは二週間使ってから増やします。
清潔さと安全を保つための注意
食品を元の袋や箱のまま保管する場合も、賞味期限や保存方法の表示が見える向きにします。粉類や乾物は開封後に虫や湿気の影響を受けやすいため、袋の口を確実に閉じ、表示された保存条件に従って早めに使い切ります。においの強い洗剤、漂白剤などの掃除用品は食品や食器と同じ棚に置かず、子どもの手が届きにくい別の場所へ保管してください。容器を移し替える場合でも、洗剤などを食品用の容器に入れることは危険です。
高い棚から重い物を取るために不安定な椅子へ乗るのも避けます。踏み台を使うなら平らな床で安定を確かめ、無理に背伸びしない配置に変えます。コンロの近くには、熱や油はねで傷みやすい紙箱、布、アルコールを含む清掃用品を置かないようにしましょう。
週一回、三分だけ整える
大がかりなリセットは必要ありません。ごみを出す前や買い物前に三分だけ棚を開け、空袋、期限が近い物、別の場所から戻ってきた物を確認します。手前に使いかけを寄せ、空いた区画に予備を一つ補充するだけで十分です。使わなかった収納用品があっても、失敗と決める必要はありません。今の動きに合う場所へ回すか、いったん手放して棚の余白に変えます。
詰め替えをしない収納の良さは、補充や洗浄という家事を増やさず、家に入ってきた状態から使い始められることです。毎日の一軍を取りやすくし、予備の住所を一つにし、戻す余白を残す。この三点を守れば、包装がそろっていない棚でも、探さずに使えて自然に片づくキッチンになります。
食品棚用収納ケース
レトルト、乾物、スナックをカテゴリごとに分け、買い足し前に在庫を確認しやすくします。
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